はじめに
昨年の9月ころ、プリンタ(Canon MG6730)が使えなくなってしまったので、CanonのTS6330に買い替えました。Windowsからはすんなり印刷出来るのに、macOSからなかなか一発で印刷出来ずイライラしていましたが、ようやく対処がわかりました。今回はその対処方法です。※他の原因も考えられるので、あくまで一例です。
2022/03/11追記
今更ですが、Canon プリンタがWPA2非対応という事に気が付きました。
以下の条件の場合は印刷不可です。
・Wifi認証モード別にSSIDを分けている
・PCがWPA2、プリンタがWPA
・WPA2、WPA2非対応の機器間は通信不可
対処前の状況
対処前は以下のような状況でした。macOSから直接印刷が出来なかったので、一旦iPhoneにファイルを送ったりしていましたが、大変面倒な状況でした。
OS | 状況 |
---|---|
macOS Big Sur/Monterey | プリンタは表示されるが、印刷が始まらない。印刷ジョブはそのまま終わる。 IPアドレス直で指定したり、wi-fiを切り替えたり、いろいろ試していると印刷できる場合がある。 |
Windows 10/11 | 印刷できる |
iPhone | Canonのアプリからは印刷できる。 |
対処のヒント
うまく行かない場合、何かしら原因があります。CanonのQA検索で以下の内容がありました。
【5】セキュリティソフトを確認する
ここまでの操作で通信ができない場合、セキュリティソフトの影響で通信が遮断されている可能性があります。ご利用のセキュリティソフトメーカーへご確認ください。
これに該当しそうでした。ノートンのヘルプも参照してみます。
「ノートンのインストール後、ネットワークプリンタやほかのデバイスを設定できない問題を解決する」https://support.norton.com/sp/ja/jp/home/current/solutions/v63987985
設定できない訳ではありませんが、まあこれでしょうと判断しました。
切り分け
とりあえず、ノートン 360 のファイアウォールを全てオフにしてみます。
これで印刷できました。なるほどなるほど。
「接続の遮断」をオフにして確認。
これでも印刷できました。「接続の遮断」が被疑箇所のようです。
対処
「接続の遮断」にルールを設定します。
なんとなくBonjourかなあと思ったので追加してみます。
Bonjour(ボンジュール)は、Appleが開発したゼロ・コンフィギュレーション技術の実装である。主にLANにおいて、何の設定も行わず機器を使用可能にすることができる。Mac OS X/ Mac OS X Server v10.2よりOS標準の機能として搭載され、当時はRendezvous(ランデブー)と呼ばれたが、Mac OS X v10.4からBonjourという名前になった。Windows向けにBonjour for Windowsもリリースされており、Windows 2000、Windows Server 2003、Windows XP、Windows Vistaに対応している。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/Bonjour
追加後はこんな感じになりました。
サービス追加後は無事にプリンタが使えるようになりました。めでたしめでたし。
まとめ
確認順は、以下のような感じです。※他の原因も考えられるので、あくまで一例です。
- Wifiの認証モードを確認する
- ウイルス製品を確認する
ノートン等のアンチウィルス製品を利用している場合、プリンタがうまく印刷出来ない場合がありますが、プリンタに八つ当たりをせずに冷静に対処してみましょう。